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当ブログを書籍化した『がんで助かる人、助からない人』、発売中です!

2月の25日に、当ブログの内容を書籍化した『がんで助かる人、助からない人』が発売されました! これもひとえに当ブログにお付き合いいただいたみなさまのおかげです。心より感謝いたします。 また、気になってこまめにチェックしていたところ、一瞬アマゾン…

どこからが肥満なのか?

1.大腸がんのリスクを高めるもの 少し前回のおさらいです。 大腸がんのリスクを高める生活習慣にはなにがあるでしょうか? 国際がん研究機構IARCや国立がんセンターの発表によると、 「アルコール」 「タバコ」 「肥満(BMI25以上)」 が挙げられてい…

なぜ大腸がんはできるのか?

1.がんとポリープの違いは? 大腸がんの発生には、大きく分けて2つの経路があるといわれています。 1つは正常の粘膜から直接大腸がんが発生するというものです(パターンA)。 これがみなさんのイメージに近いものだと思います。 もう1つは、まず「腺腫…

胃がんと大腸がんで年間10万人の命が救える

1.増え続ける大腸がん 大腸は全長が1.5~2メートルの管状の臓器です。 それが正面から見ると「?(クエスチョンマーク)」の点の部分を抜いたような形に折れ曲がってお腹の中に収納されています。 大腸は、大部分を占める「結腸」と、肛門から入ってす…

『がんで助かる人、助からない人』出版のご案内(著者・近藤慎太郎)

いつも当ブログを読んでいただいているみなさま、本当にありがとうございます。 実はきたる2月25日に、ブログの内容をまとめた私の初めての著書『がんで助かる人、助からない人』が発売されることになりました! もともと出版は私の目標の一つであり、ここ数…

近藤慎太郎 講演:40歳の胃がん、35歳の大腸がん

きたる1月26日19時より、東京ミッドタウンにて講演を行います。本ブログにもある、がんにまつわる様々な誤解をを解き明かしながら“治る”がんである胃がん、大腸がんについて分かりやすく解説します。定員80名ですので、興味のある方はご予約のうえお越しくだ…

食道がんは、ほかの臓器にがんを合併しやすい!

1.食道がんはどうやって見つかっているのか? さて、食道がんを見つけるための画像検査は何を受ければいいでしょうか? 食道のチェックに特化した検査というのはほとんどなく、以前に解説したとおり胃がん検診で胃のチェックと同時に食道のチェックをしてい…

意外と怖い逆流性食道炎

1.逆流性食道炎って? 最近各種メディアで取り上げられることも多いので、逆流性食道炎という病名を聞いたことがある方も多いかと思います。 逆流性食道炎は、胃から分泌される胃液が食道に逆流することによって生じます。 胃液は胃の中に入ってきた食事内…

「アルコール」×「タバコ」の破壊力

1.どれぐらいリスクを上げるのか? 「アルコール」と「タバコ」の2つが食道がんのリスク因子であることは多数の報告があり確実です。そして特筆すべきはそのリスクの大きさです。アルコールもタバコもたしなまない人に比べると発がんのリスクは、 アルコー…

食道がんは、男性というだけで要注意?

1.食道がんになった著名人は…? 著名な方が食道がんに罹患したというニュースを、時々目にすることがあります。どんな方がいるでしょうか? 漫画家の赤塚不二夫さん 落語家の立川談志さん 指揮者の小澤征爾さん 歌手の桑田佳祐さん 歌舞伎役者の中村勘三郎…

食道がんは本当に「治る」がんなのか?

1.食道がんの5年生存率は? 今まで「食道がんは治療が難しくて治りにくい病気」と言われてきました。 それはある程度正しい認識です。前回の冒頭でも、食道がん手術は体の負担が大きいと説明しました。 そんな食道がんを、本当に「治る」がんと呼んでいいの…

なぜ今、食道がんに注目しなくてはいけないのか

1.前回までのおさらい さて、少し間(あいだ)があいてしまいましたが、がん検診の話を再開したいと思います。 胃がん検診についての最後のブログで、「胃カメラの方がバリウム検査よりも明らかに優れている点は、食道を詳細に観察することができること。」…

胃カメラの方が優れている2つの理由

1.バリウム検査の構造的欠陥 前回の結論は、状況証拠的には胃カメラの方が優れていると推測できるものの、結局、「どちらが胃がんの発見率が高いかは、はっきりわからない」という事でした。 しかし、そのようなあいまいな状況の中でも、私はやはり胃カメラ…

バリウム検査と胃カメラ、実はどっちがいいかわからない

1.胃がんの発見率はどちらが高いのか? さて、2回にわたってバリウム検査と胃カメラの長所と短所を解説いたしました。 ざっくりまとめると、 1.バリウム検査は決してラクではない(体位変換が大変、誤嚥のリスク、バリウムが固まって便秘になる…)。医療被…

胃カメラをラクに受けるコツ

1.胃カメラが苦しいという、誤解…? さてバリウム検査の次は、胃カメラの長所と短所を解説します。 ここで、皆さんの中には「胃カメラか…。」と暗い気持ちになっている方も多いと思います。 「胃カメラをするとオエオエえずいて大変。よだれと涙と鼻水でグ…

バリウム検査はラクでもなんでもない

1.症状がない=病気がないという誤解 「症状がないから検査は必要ないよ。」 患者さんに胃がん検診をすすめると、時々このような反応が返ってきます。 もちろんこのような反応も、心情的にはよく理解できます。 なぜなら普段の生活で私たちがかかる一般的な…

『誤解だらけのがん検診』の講演会のレポートです

8月20日土曜日、スルガ銀行たまプラーザ支店にて、『誤解だらけのがん検診』の講演会を開催してきました! 行ってまずなによりも驚いたのが、お店のオシャレさ。 とても銀行とは思えません~! 図書館のようなカフェのような…。 たまプラーザは若い家族も多…

誤解だらけのピロリ菌

1.ピロリ菌についての医師と患者の誤解 ピロリ菌については、とても深刻な誤解が世の中に蔓延しています。 そして残念ながら、医師自身が誤解の普及に一役買っているケースすらあるのです。 それでは、ピロリ菌についてのよくある誤解を見ていきましょう。 …

胃がんが減っても食道がんが増える!?

1.ピロリ菌が陽性だったらどうすればいいのか? タバコががんのリスク因子であれば、禁煙することによって発がんのリスクを下げることができます。 では、胃がんのリスク因子であるピロリ菌に感染している場合はどうすればいいのでしょうか? この場合には…

ヘリコバクター・ピロリ菌という最重要課題

1.ほとんどの胃がんはヘリコバクター・ピロリ菌が関与する さて、胃がんのリスクを減らすためには、生活習慣の是正も欠かせませんが、なんといっても一番影響力の強い因子は、「ヘリコバクター・ピロリ菌」です。 ピロリ菌については各種メディアで盛んに報…

タバコで胃がんのリスクが上がる!?

1.胃はなんのためにあるのか 胃がんの患者数は、男性のがんの中で1位、女性で3位となっています。 また平成26年の胃がんの死亡数は男女合わせて約5万人(47903人)で、がんの中では肺がんに次いで2位になっています(がん情報サービス最新がん統計より)。 「治…

近藤慎太郎 講演:誤解だらけのがん検診

きたる8月20日10時半より、スルガ銀行たまプラーザ支店にて講演を行います。本ブログの全容をてっとり早く知るチャンスです(^^)。定員30名ですので、興味のある方はお早めにご予約ください。 www.d-laboweb.jp

がんとは闘わない方がいいという誤解

1.ここまでのまとめ さて、総論が大変長くなりました。 ここまでの内容をざっとまとめてみます。 日本人の死因は、1981年以降~現在に至るまで「がん」が他の疾患を大きく離して第1位となっています。日本人の3人に1人はがんで亡くなっています。 また、高…

がんで死ぬことは絶対いけないのか?

1.がんの治療は体に負担がかかる? 前回、「本物のがんは治らない」というがんもどき理論の非合理性について解説しました。 やはり、がんは早く見つければ見つけるほど治っています。 ここでもしかすると、「治療をすることによって体に大きな負担がかかり…

がんもどき理論の非合理性

1. 近藤誠氏 の『がんもどき理論』 さて、ここであらかじめ言及しておかなくてはいけないことが一つあります。 『患者よ、がんと闘うな』の著者である近藤誠氏は、「がんを早期発見する必要性はない」と主張しています。そして残念なことにその主張に惑わさ…

がんになりにくい体質にするということ

1.がんのリスク因子とは? 一次予防、つまり「がんになりにくい体質にする」ためには、「がんになる可能性を高めるリスク因子を除去する」ことが必要です。 では「リスク因子」にはどんなものがあるでしょうか? これは大きく2つに分けられます。 「生活習…

「治る」がんを見逃さないために必要な2つのポイント

1. どれぐらい治るのか 全国がん(成人病)センター協議会は臨床病期(以下、ステージ)別の5年生存率を発表しています。 5年生存率というのは、がんが見つかった時点から5年後にも、その患者さんが生存している割あいのことです。 ステージⅠ期(早期に発…

なぜ胃がんと大腸がんを重視するのか?

1.がんになる割合とがんで亡くなる割合を比べると…? では、一体どういうがんが治っているのでしょうか?ここで臓器別に考えてみましょう。日本における、臓器別のがんの「罹患率=がんになる方の数(注1)」と「死亡率=がんで亡くなる方の数(注2)」を比べ…

「治る」がんは存在するのか?

1.すべてのがんを同列に扱うことは出来ない 「がん関連本」の2つ目の弱点です。こちらの方が、より本質的かつ致命的でしょう。 がんについての本を目にするたびに私が非常に強く疑問に思うのは、 「なぜすべてのがんを一括りにして考えるのか」ということ…

誤解による結末を回避するために

1.極端な「がん関連本」の罪深さ がんに関する世の中の高い関心を反映するように、一般読者向けの本が多数出版されています。その内容は千差万別ですが、困ったことに、医療関係者からみるとその内容に「!?」と思うものが非常に多いのです。特に、「がん…

あなたか、あなたの隣の人が「がん」になる

1.日本人は、どのような病気で亡くなっているのか? 厚生労働省が毎年出している人口統計を見てみましょう(図1)。 1950年以前は「結核」が死因の第1位でした。文学作品などにも見られるように、長らく死病として恐れられていましたが、抗生物質の発…

「治る」胃がんと大腸がんで、がんの1/3を占めている

このブログに目にとめていただき、ありがとうございます! はじめに、私がなぜこのブログを立ち上げようと思ったのか、その理由からお伝えしようと思います。 1.胃がんと大腸がんは「治る」がん 私の専門は胃や大腸などの「消化管」という臓器です。消化管…