2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『メメント・モリ』 藤原新也 (書評・近藤慎太郎)

「メメント・モリ」 ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」という意味の警句。(ウィキペディアより) 著者は東京芸大中退後にインドなどアジア各地を長期間放浪し、写真と文章が渾然一体となった作品を生み出し続けてきました。 本作品は代…

『「死への準備」日記』 千葉敦子 (書評・近藤慎太郎)

著者はフリーランスのジャーナリスト、ノンフィクション作家です。 日本とアメリカを舞台に様々なメディアに政治・経済のレポートを寄稿する一方、乳がんを患らってから亡くなるまでの6年以上、その治療と経過、自分の考えや感情の推移を克明に記録して1990…

『銀河鉄道の夜』宮沢賢治 (書評・近藤慎太郎)

みなさんの「初・宮沢賢治」はどの作品でしたか? 『どんぐりと山猫』? 『セロ弾きのゴーシュ』? 『雨ニモマケズ』? どれも忘れがたい作品です。 私の場合は『注文の多い料理店』でした。 確か、小学校2〜3年の国語の教科書に載っていたと記憶しています…

『大河の一滴』五木寛之 その2 (書評・近藤慎太郎)

前回、本書には、日本人の通奏低音として流れるイメージを喚起する力があると書きました。 大河の一滴 (幻冬舎文庫) 作者: 五木寛之 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 1999/03 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 58回 この商品を含むブログ (43件) を見る …