2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』 渡辺俊美 (書評・近藤慎太郎)

作者はバンド『TOKYO No.1 SOUL SET』のギタリストです。 また、同じ福島県出身である山口隆(サンボマスター)たちと『猪苗代湖ズ』を結成し、2011年の紅白歌合戦にも出場しています。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。 紅白の少し前、作者は妻と…

『旅をする木』 星野道夫 (書評・近藤慎太郎)

旅をする木 (文春文庫) 作者: 星野道夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/03/01 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 65回 この商品を含むブログ (67件) を見る 著者の星野道夫は、26歳で単身アラスカに渡りました。 以後18年間そこで暮らし、人の手…

『殺人犯はそこにいる』 清水潔 (書評・近藤慎太郎)

昨年、『文庫X』と称して正式タイトルを伏せられた文庫が書店で平積みになっていたのを覚えている方もいると思います。 そもそもは、とある書店員さんがその本の内容に強い感銘を受け、お客さんに手に取ってもらうためにはどうすればいいだろうかと考えたこ…

『みをつくし料理帖』 高田郁 (書評・近藤慎太郎)

もともと私は時代小説というものをあまり好んで読んではいませんでした。 読んだとしても、せいぜい司馬遼太郎や池波正太郎どまりで、特に現代の作家によって書かれた時代小説はまったくと言っていいほど食指が動きませんでした。 その唯一の例外だったのが…

『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』 湯浅 誠 (書評・近藤慎太郎)

私がこのブログを通じて伝えたいメッセージをごく簡単に言えば、「健康を守るためには自分自身が能動的に関わる必要がある」ということです。 市区町村などを主体としたいわゆる「健診」を受けるだけでは心許なく、自分自身の疾患リスクを最小限にするために…