日経ビジネスオンラインでの週刊連載、『医療格差は人生格差』。
今回からは3回にわたって、PET検査と血液がん検診について解説します。
本連載ではこれまで、様々ながん検診について解説してきました。それらは、原則的に一種類のがんに対して個別の検査方法を対応させるものでした。
例えば肺がんには胸部レントゲン、大腸がんには大腸カメラ、乳がんにはマンモグラフィーといった具合です。
当たり前のことですが、乳がんを内視鏡で見つけることは不可能です。臓器の形や場所といった特徴に合わせて、それに最も適した検査方法を採用しているのです。それが、現状では診断能力を高めるための一番の近道でした。
その一方、もし1回の検査で複数のがんがチェックできればどうでしょうか?
時間も、肉体的な負担も少なくて済むし、こんなに良いことはありません。
そのように、「1回の検査で“網羅的に”がんを見つけよう」という試みについて解説します。まずはPETによるがん検診です。
ぜひご一読ください!
(文・近藤慎太郎)
がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」
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