7月4日に、私の3冊目の著書、『胃がん・大腸がんを治す、防ぐ!』がさくら舎より発売になります!!!
この本の執筆は実は相当大変で、「産みの苦しみ」という点では、今までの3冊の中ではもっとも苦労しました。
この本は胃がんと大腸がんについて、原因や検査方法、ステージ分類、治療法、予後などについて100問のQ&A方式で分かりやすく書いています(今回はイラスト主体でマンガはありません)。
1問1問の分量はそれほど多くはなく、半ページから1ページで読めるものがほとんどです。
「1冊を、最初から最後まで順番にしっかり読みこなさなくてはいけない」と思うと億劫ですが、本書はどこからでも、自分の興味がある設問から読んでいただければ結構です。
普通の本だと、一つのトピックスについて、特にページを気にすることなく、過不足なく書いていけばいいと思います。でも本書の場合はどんなトピックスでも半ページか1ページ、せいぜい1.5ページでピシッとまとめなくてはいけません。まずそれが大変でした。
また、本文中には(Q●参照)という形で、関連がある設問をすぐに参照できるようにしています。辞書のようでいて、なおかつ有機的に繋がるような構成を心がけました。
これによって、全体の構成、順番、どこで何を解説するかに関して整合性を持たせるのがまた大変でした。もちろん自分が蒔いたタネなんですが(笑)。
そして、設問の内容も、実は私にとっては一つのチャレンジでした。
私自身にとって都合の良い設問だけを並べるということは一切せず、医療従事者ではない私の知人や編集者から、「こういうことを聞きたい」というリクエストを集めて構成しました。
中には、
「大腸カメラと胃カメラは同じ日にできるのでしょうか?」(Q80参照)
「がんは遺伝しますか?」(Q88参照)
「がんの自然治癒はありますか?」(Q90参照)
「がん検診は何歳まで受ければいいのですか?」(Q99参照)
といった、「なるほど、みなさんはこういうことが知りたいのか!」という気付きを私に与えてくれた質問や、
「自覚症状がでたときは、もう治ることは難しいですか?」(Q15参照)
「検査の見落としを防ぐにはどうしたらいいですか?」(Q21参照)
「がんの生存率が病院によって差があるのはなぜですか?」(Q94参照)
「高齢の医師は避けたほうがいいでしょうか?」Q96参照)
など、自分だけで構成を考えていたら、答えにくくて無意識的に避けていたかもしれない質問もありました。
そのような質問からも一切逃げず、ウンウン苦しみながらも、真摯に、愚直にお答えしたつもりです。
そして最後の設問に、一番大切なメッセージを込めました(Q100参照)。
本書の執筆には非常に苦労しましたが、その分かゆいところに手が届く、とても充実した内容になっています。
「えっ、そうなの⁉」と思うことがたくさんあるはずです。まずはリラックスして読み始めていただければ幸いです。
出版社がそこまで大きくないので、本屋さんの店頭にはあまり並ばない可能性もあります(;^_^A。
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よろしくお願いいたします~!!!
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去年の12月から渋谷の松濤にクリニックを開いています。
https://kondoshintaro.jimdofree.com/
(文・近藤慎太郎)