三省堂池袋店で講演会を開催します!

きたる6月23日金曜日の19時から、池袋の三省堂にて講演会を開催します。

編集者と一緒に書籍の営業に行ったところ、書店の担当者様よりオファーをいただいたのです!なんともありがたいことです…。

 

*講演会の詳細は前述の三省堂書店池袋本店特設サイトよりご確認ください。

 

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書店への営業というのは、「今度こういう本を出したので、ぜひ(平積みでたくさん)置いてください」とお願いしに行くことです。

仕事の移動中や地方の学会の合間などに、大型書店に立ち寄って飛び込み営業をしています。

編集者と一緒であれば話は早いのですが、時間の都合がつかないことが多いので、ほとんど一人でやってます。

かれこれ30店舗は回ったでしょうか。

 

書店員さんはみなさん忙しく働いているので、もちろんネガティブな反応が返ってくることも多々あります。

そんな時は暗~い気持ちでトボトボ歩いて帰ります(笑)。

 

普通は出版社の営業担当がすることなので、著者自ら飛び込み営業することは珍しいことかもしれません。

ただ、本を書くだけ書いて、営業のような地道で気苦労の多い仕事を任せっぱなしにするということに違和感があるのです。

他の人のことは分かりませんが、私の場合この1冊を世に出すにあたって、本当に紆余曲折がありました。

形になるかどうかわからないもののために、莫大な時間と労力をかけるということは、それなりにタフなことです。「この1冊は絶対世の中に必要とされるはずだ…」という強い思いがなければやり通せなかったと思います。

そんな自分の気持ちが入りまくった本なので、営業で少々冷たくされようがなんだろうが、自分のやれることは全部やらなきゃウソだな、という気持ちです。

 

そしてもちろん、営業をすれば今回の講演会のオファーのような予期せぬヒットが生まれることもあります。

やっぱり空振りを恐れちゃだめだなと思いました。

というか、だいたい空振りなんだから安心して空振りして、たまにヒットが出たらそのありがたさに素直に感激すればいいのかもしれません。

 

さて、今回の講演では『がんで助かる人、助からない人』の内容のエッセンスを1時間半弱でお話しします。

書籍には載せなかったがん治療の画像などもふんだんにあり、書籍を読んだ方でも新しい発見があるでしょうし、理解が一層深まるものと思います。

また、残りの時間はがんについての質問・相談コーナーを設けて、できるだけ多くのみなさんの疑問に答えたいと思っています。

 

参加費は、私の講演料は無しで構わないから無料にしてほしいとリクエストしましたが、スペースの都合上500円だけ頂戴することになりました。しかし決して損はさせません。参加してよかったと思っていただける会にしますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

(文・近藤慎太郎)

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

 

フジテレビ『直撃LIVE グッディ!』に出演しました!

5月19日にフジテレビの『直撃LIVE グッディ!』に出演しました。

 

www.fujitv.co.jp

 

しかも、人生初のスタジオ生出演

いや~緊張しました!(笑)

 

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みなさんもご存知かもしれませんが、前日の18日に中村獅童さん肺がんになったというニュースが報道されました。

定期的に人間ドックを受けていたため、見つかったのは非常に早期のがんであり、幸い手術で完治が見込めるとのことでした。

 

このニュースを受けて、肺がんを含めてがん検診についての解説をしてほしいとのオファーが私にあったのです。

 

肺がんを見つけるにはレントゲンと胸部CTのどちらがいいのか?

健診と人間ドックはどう違うのか?

人間ドックにはオプションがたくさんあり、何を受ければいいのか?

がん検診はどれぐらいの頻度で受ければいいのか?

 

についてコメントしました。

いずれもとても大事なポイントです。

 

また、がんのリスクを測定する新しい検査である、アミノ酸インデックス(そのうち当ブログでも取り上げます)についてもコメントしました。

 

もちろん語りつくせたわけではありませんが、司会の安藤優子さん、進行の大村キャスターのおかげで、ポイントを押さえることはできたと思います。

 

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一応の台本はあるのですが、当然その通りに進むわけではなく、ゲストにコメントを求めたり、何言いだすか分からないド素人である私をうまく導いて解説させたりしながら、臨機応変に、そして時間通りにまとめる手腕には、本当に感心しました。

 

そして感心するといえば製作スタッフも凄まじいです。

 

中村獅童さんのニュースを受けて、私のところにオファーがあったのが放送前日の15時ぐらい。

(ちなみに、スタッフの方が私の著作を読んでいたそうです。感謝!)

そこから私とやり取りしながら内容を詰めて、データを集めて、パネルだのなんだの用意して、最先端のアミノ酸インデックスのことまで調べて番組にしたわけです。

 

報道番組なのでスピードが命なんでしょうけど、よくこの短時間にここまで仕上げられるなと驚きました。

すんごいです。

 

スタッフに、

「どれぐらい寝れたんですか?」

と聞いたら、

「一睡もしてません」

との答えが返ってきました。

そうでしょうね…。

 

多くの優秀なスタッフが集まって、それぞれの能力を発揮することによって番組が成り立っていることを目の当たりにしました。

テレビの底力を感じた、とても有意義な経験でした!

またやりたいな~!(笑)

 

(文 近藤慎太郎)

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

 

フジテレビ『直撃LIVE グッディ!』に出演!!!

本日、5月19日(金)13:45~15:50フジテレビ『直撃LIVE グッディ!』に出演させていただきます。がんにまつわる様々な誤解をについて分かりやすく説明できればと緊張してます。

www.fujitv.co.jp


ぜひ視聴ください!

 

 (文 近藤慎太郎)

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

 

胃がんで便潜血は陽性にならないのか?

1.胃がん便潜血は陽性にならないのか?

 

便潜血検査は、誤解が蔓延しているという意味でも非常に重要なポイントなので、ここ数回にわたってかなり詳細に検討してきました。

  

  

 

 

  

結論だけ言えば、「有用だけど十分とは言えない」ということでした。

 

では大腸がんやポリープの早期発見のためにはどうすればいいのでしょうか?

やはり便ではなく、大腸自体を直接調べる画像検査の方が確実です。

 

胃がん検診のために胃液の検査をする人はいないと思います。

それとまったく同じことだと言えます。

 

ところで、少し話が脱線しますが、便潜血検査で胃がんのチェックはできないのでしょうか?

便に血が混ざっていないかどうかを調べるのが便潜血検査であるならば、胃がんが食事内容とこすれて出血する場合も検査が陽性になってもいいように思います。

 

しかし、結論から言うと、胃がんのチェックは原則的に便潜血検査ではできないのです。

 

なぜかというと、血液(この場合、ヒトヘモグロビン)は、胃など消化管の上流で出た場合、胃酸や膵液など様々な消化酵素に長時間さらされて、便に混じるまでに性質が変わってしまいます(変性)。このため、便潜血検査で引っ掛かりにくくなってしまうのです。

 

一方、大腸など消化管の下流で出血した場合、ごく一部はやはり変性するかもしれませんが、大部分はヒトヘモグロビンの形態をとどめているため、検出可能となるのです。

 

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「なんだ~一緒にチェックできればいいのに…。」

と思うかもしれません。

 

しかし、「大腸のチェックしかできない」ということは、必ずしも悪いことではないのです。

たとえば、もし検査が陽性になった場合に、

「胃か大腸かわからないから、両方カメラで検査しましょう!」と言われるのもイマイチですよね。

「胃は半年前にチェックしたのに…」という場合でも、心配になって「じゃあしょうがないから念のためもう一度受けよう」と思ってしまうかもしれません。

 

それよりは、便潜血検査=大腸」という特異性(1対1対応すること)があった方が、結局のところは便利なのです。

 

 

2.便潜血以外の検査方法は?

 

さて、本論に戻ります。

現状では大腸の主な画像検査として以下の4つの検査方法が挙げられます。

 

1.大腸内視鏡検査(以下、大腸カメラ)

2.注腸検査

3.CTコロノグラフィー

4.カプセル内視鏡

 

現在、健診の項目として認められているのは便潜血検査だけですので、便潜血陽性や下血などの症状がない限り、残念ながらこれらの画像検査は人間ドックなど保険外診療で受けていただく必要があります(健診と人間ドックの項目の違いについてはあらためて詳しく解説します)。

 

各検査の特徴を説明する前に、まず共通する大事なポイントから説明します。(つづく)

 

(文・イラスト 近藤慎太郎)

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

 

『40歳の胃がん、35歳の大腸がん』の講演会のレポートです

少し前の話になりますが、1月26日の木曜日にスルガ銀行ミッドタウン支店にてセミナーを開催させていただきました。

 

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以前にたまプラーザ支店でもセミナーを開催しおり、幸い好評だったため、今回の運びとなりました。

ありがたいことです…。

  

  

ちなみにスルガ銀行では各支店で積極的に様々なセミナーを開催しています。

 

 

どんな内容なのかと言うと、私の様に健康についての話ももちろんありますし、美容関係、 資産運用や家計のやりくりのコツなどから、写真の撮り方、生命の起源の話、はては可愛いテルテル坊主の作り方…などなど、非常に多岐に富んでいて興味深いです。

 

予約さえすれば同行と関係がなくても誰でも参加可能ですので、お時間があれば覗いてみる価値はあると思います。

 

さて、私のセミナーのレポートがアップされていました!

 

『40歳の胃がん、35歳の大腸がん』 | イベントレポート | イベント | d-labo

 

専門のライターの方が、非常に詳細に内容を説明してくださっています。

一生懸命聴いてくれたんだろうなと、とても感謝しています。

ただ、なにぶんとても詳細なので、「これ読んだらもうほとんどの内容が分かってしまって、今後参加する必要がなくなっちゃうんじゃないかな…」とちょっと心配になりました(笑)。

 

ま、それはさておき、今回も好評だったようで、ホッとしました。

ブログ、書籍、セミナー…様々なアプローチがありますが、予防医学の普及のためには、とにかくコツコツ地道に重ねていくことが一番大事だと肝に命じております。

今後もよろしくお願いいたします〜!

 

(以下、アンケートより抜粋します。みなさまご参加いただき、本当にありがとうございました!)


・ ガンと直面する方法をその解決方法について知ることができました。やはりガン検診の重要性と自分の健康は自分で守るということを再認識しました。ありがとうございました。(30代男性

 

・40才になり気になるテーマだったので今回のセミナーに参加しました。普段あまり聞けない貴重なお話しばかりで大変参考になりました。30代女性

 

・医療系のセミナーは今回が初めてだったがとても有意義だった。内視鏡検査は上・下ともに1回受けたことがあるが、今回のセミナーを元に、また機会があれば受講してみたいと思います。(40代女性)

 

・本日も誠にありがとうございました。今回で2回目なのですが、前回以上に色々と考えさせられ参加して良かったです。単にガンのことのみならず人生についても多くの事を考えるきっかけとなりました。(50代男性)

 

・大変わかりやすく、早期発見を重要として、生活していかなければならないと思いました。 "健康費"大切なのですね。本日もありがとうございました。

 

・何よりよく解りました。検診と人間ドックの考え方の違いについても知ることができ大変良い機会となりました。とても良い知識を得られたのもこの講座のお蔭です。ありがとうございました。30代女性


 

(文 近藤慎太郎)

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

 

読売新聞に『がんで助かる人、助からない人』の広告が出ています!

5月9日の読売新聞の朝刊に、拙著『がんで助かる人、助からない人』の広告を出しました!

 

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がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

 

  

太字で結構見やすくなってて嬉しいな~。

でも3つ右に、似たようなタイトルの本がかぶってる…。

 

当たり前かもしれませんが、新聞広告って初めて出しました。

これだけの広告を出すのも結構お金がかかるんですよね(汗)。

絶対回収できないと思う…。

 

まあ、予防医療の普及のためにはお金は二の次なので、しょうがないんですけど。

これで目を留めてくれる人が増えるといいなぁ~!

 

あと当ブログの管理をしてくれているスタッフから、素敵なプレゼントをいただきました!

 

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これ、なんだと思いますか?

 

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実は、チロルチョコなんです!

こんなことできるんですね~。

 

仕事に疲れたら、これをじっと見つめてから一つ口に入れ、目をつむってモグモグ味わい、初心を思い出してまた頑張っています!

 

(文 近藤慎太郎)

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」

がんで助かる人、助からない人 専門医がどうしても伝えたかった「分かれ目」